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Writer's choice

アートとデザインは、しばしば対比される。たとえばアートは個人的でデザインは社会的、アートは作り手の心が込めてあるがデザインは違う、というふうに。しかし少なくとも、現在のアートとデザインは曖昧に溶け合っている。現代アートの多くはどこかで社会と結びついているし、機能という言葉の意味合いも変わりつつある。 「Limited Edition/デザイン・アート・ファニチャー」は、プロダクトとして流通することのない家具を中心に紹介して、アートへと越境するデザインの現状を伝える1冊。著者は「Wallpaper*」誌のコントリビューティングエディターを長年務めた人物で、その経験と情報収集力を活かし、名だたるデザイナーのリミテッドエディション作品を網羅している。ヴィジュアルに目を通すだけで、このシーンで何が起こり、どんなカルチャーへ発展しようとしているかが伝わるはずだ。今年のミラノサローネでは、このようなデザインの流れが、経済危機のため慎重にならざるをえない家具ブランドのプレゼンテーションより、ずっと勢いがあった事実も思い出される。 一方、現代を代表するアーティストの1人であるジュリアン・オピーの「Shahnoza」を見ると、アートがデザインへの接近を恐れていないことを感じる。2008年にロンドンで行われた「Shahnoza」展の図録として制作された本だが、実際の作品と同じく、人物を描く線にフロック加工が施してある。そうすることで作品と本の境界がわずかにぼやけていく。もちろん彼の活動は、基本的にはアートとして語られるべきものだが、表現形態においてはデザインとの差異はないに等しい。実際に彼のマルチプル作品は、ウェブサイトで簡単に購入できる。 この2冊を見ると、デザインについても、アートについても、表現する側の意識の変化のスピードそのものが、表現することの意義に結びついているように感じる。(T. Tsuchida)

デザイン・アート・ファニチャー
デザイン・アート・ファニチャー
¥11,900
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Julian Opie : Shahnoza
Julian Opie : Shahnoza
¥7,875
極端に単純化され、強調されたアウトラインとビビッドなカラー(もしくはモノクロ)で表現されるピクトリア...
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